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 大阪水都プロジェクトー水の胞子ー        

 これまでテーマに合わせて、その地域の特性をもった、ありふれた材料

や既製品を使って野外彫刻を制作してきました。ここ大阪という大都市は

大量消費社会の中で様々なものが廃棄処分されています。例えばビニール

傘はいまやコンビニ、ディスカウントショップなどで安価に売られ、私達

は手軽に購入し、そして捨ててしまって、それを意に介さない使い捨て消

費社会の象徴のようなものです。そんな都市の中に大量にあるビニール傘

を材料として、それが進化し胞子となり存在を主張するように繁殖する幻

想をもとにこの作品を考えました。「輝く水母のような雨傘が空の水と地

上の水の間にぷかぷかと浮いている(ポール・ニザン)」これは雨の中の

傘を表現したものですが、都市のいろんな場所に繁殖する水の胞子のよう

でもあります。

​傘6本のユニット
​傘5本のユニット

作品はワークショップを開いて参

加者に傘5本又は6本で1ユニッ

トを作ってもらい、鑑賞者の意識

を水際から川に続けるため、中之

島公園の中州又は河畔に200個

を展開します。別に街の数か所に

5~10個を設置して繁殖する様

を表現します。夜はライトアップ

をしてその効果を高めます。

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