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     写真展ー沈黙ー
         
​2012年 ヒルゲートギャラリー(京都)
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 阪神大震災の時は、仮設住宅の鉄骨フレームを使って、六甲の海辺でインスタレーションをやりましたが、今回は遠方のため、2012年4月、被災地を巡り写真を撮ってきました。 被害状況はいろんなメディアで大きく伝えられていましたが、それでも現地に立つと筆舌に尽くしがたきものでした。 しばし言葉を失い呆然と立ち尽くしましたが、ようやく力を振り絞って、被害でなくなった方々に黙祷を捧げてきました。 

 建築設計に携わる者として、自ら何が出来るかを自らに問いかけつつ、破壊され今では物体と化してしまった、建物を中心にカメラにおさめてきました。 それを通じて、被害の甚大さはもちろん、それが発するいろんななメッセージを謙虚に受け止めるとともに、否応のない自然の猛威による造形物としての迫力が伝われば、いずれは解体されてしまい、負の遺産として残ることもないだろう建物の「おくりぴと」としての私の役割が果たせるのではないかと考えています。

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