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   封印された布貌
         
​1998年 大阪トリエンナーレ(大阪)

 この作品はアモルファスに容態の変化する糸、布を透明樹脂に封入または貼り付けて、その変化の瞬間を固定する手法で、物質の時間性あるいはそのエネルギーを表現することがテーマです。それは風や流れる水など形態としてとらえにくいものを糸、布に託して表現しているようにも見えます。

 左上の作品は純白の布が時間の経過とともに風化し、最後は灰になるまでの10の各様相を表現している一部です。左下の作品は風をイメージしたもので風の運動の一瞬を固定しています。<風化>も<運動>もともに時間性を表す言葉ですが、アモルファスなこの時代を作品を通して認識しようという行為であり、それは生きるということのメタファかもしれません。

 作品は糸の染織を廣子が担当、コンセプトおよび作品製作は

凱彦が担当しました。そしてデュッセルドルフ市特別賞をいただきました。 

​1996年 ボーベ県立美術館(フランス)
​ラ・フェニーチェ(大阪市)
​1994年 小松アートスペース(東京)
​1995年 キリンプラザ(大阪)
​1994年 ギャラリーシェール(宇都宮)
​1999年 ワコールアートスペース(東京)
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